カレーと民藝【後編】

目的地「日本民藝館」に着きました。
日本民藝館の新作工芸公募展に出品し、その講評会に出席するためです。


【民藝】とは民衆的工藝の略で柳宗悦さんという人が日常の生活道具の中に、、云々。
長くなりそうな、ちょっと小難しい話はさておき、私的解釈します。

「いつもそこにあって、いちいち使いやすい。おまけにルックスもいい感じで、この値段ならいけるじゃん!」みたいな感じでしょうか。ゆるすぎるか。

定義は曖昧です、と審査員の先生も仰っていました。
いずれにしましても、暮らしの道具を生み出すつくり手の多くが大なり小なり影響を受けていることでしょう。
出品作を眺めれば、今この時代の【民藝】がどのような輪郭をもっているのか、
つくり手各々に基準となる考え方があるような気がしています。

自分のもの以外撮影NGなので雰囲気を。


この公募展に出品した理由は「もっといいものを生み出したいから」というシンプルなものです。
そのために他者、その道数十年のプロに見ていただく。
出品にあたり自分の中の条件は、普段売っているものをそのまま出品することでした。
在庫の中からガサゴソとやって、いくつか出品。
結果はこの日までに通知を受けています。
数点はその後展示販売していただけることになりました。


講評会は部門別になっており、担当の審査員から指導をいただけます。
これが本当に良いのです。
モノひとつひとつに対して講評してもらえるのです。
落選したモノにまで。良いも悪いも「なぜ?」がわかると次につながります。
ときに辛辣な評価もありますが、それが腑に落ちた時こそ明日からのものづくりに生きる。
足を運んで良かったと思います。


20代前半、学生時代に初めて訪れ魅せられた「日本民藝館」。
よもや、モノのつくり手となって訪れることになろうとは夢にも思わず。
(いや、心のどこかでもう決めていたのか)

またいつの日か、もっと実力をつけて。




今日の一曲
今日ばかりは選択肢がこれしかない
「クリスマス・イブ/山下達郎」

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