師走、徒然なるままに。

【店舗の冬季休業について】
年明け2024年1月から春まで、南木曽町の店舗を休業致します。
冬の間に新たに試してみたい製品があれやこれやとありますので、製作に勤しみます。
暖かくなってきたら再開を予定していますので、またお知らせ致します。
御用の方は引き続き当ホームページ上のCONTACTページよりご連絡いただければと思います。





12/17。
知人一家にお誘いをうけ、工房がある村の公民館で開かれたキムチづくりに参加。
学生時代に焼肉屋の厨房でアルバイトをしていましたので、その時の記憶がよみがえります。
別に仕込みとか担当していた訳ではないのですけど。

「お客さんのテーブルに何もない状態はダメだ。キムチはソッコーで出せ」
と坊主の料理長に言われて、忙しそうな日は皿に盛ったつくり置きを冷蔵庫に用意しておく。
「今日はカクテキとオイキ(オイキムチの略)どっちが多く出るかな」などと考えながら。
料理長はアルバイトの間では「B」と呼ばれていました。坊主のB。
やれやれ、タチの悪い学生バイトですね。にしてもBって。もう少しひねらんかい。
若気の至りをお許しください。その節は大変申し訳ございませんでした。



しょうもないバイトの思ひ出はさておき、今回は白菜、カクテキ、それから長芋を仕込みました。
といってもキムチづくりの長が全て段取り済み。こちらは野菜切って混ぜて、唐辛子入れて混ぜて、
焼き芋食べながらお茶飲んで完了!
一週間後に受け取り、すぐにでも食べたかったのですが、冬は発酵も遅くなるとのこと。
年明けぐらいに食べてみようかと考えております。




12/29。
9時過ぎに年内最後の製品発送を終え、ぼちぼち仕事納めだなーなんて思いながら工房に向かう。
工房への道中、鉄ちゃん(鉄道を愛好、趣味とする方々の愛称)に人気のスポットを通る。
お日柄もよく、その日もおひとり撮影していたので、私も散歩がてら出かけました。
工房から徒歩1分。


「山の雪が少ないですねー、この時期にしては暖かすぎですね」
という会話を皮切りに、仕事そっちのけで30分ほど雑談。
この60代の男性は名古屋出身で横浜在住、ハマ歴は40年超。
名古屋圏で育った方にとって、木曽を走る中央西線は案外身近なものらしい。
かつてはSLにも乗ったそう。

こんな辺鄙なところでも、鉄ちゃんの方々は撮影スポットを熟知していて、
わざわざ遠方からいらっしゃいます。
この方は木曽谷の他のスポットにもお詳しく、近くだと伊奈川の鉄橋は人気がありますとか、
鳥居峠のカラマツは11月の初めがいいですとか、色々教えていただきました。
年に2,3回は来られているようです。

キターーー(*゚▽゚*)


その翌日12/30はおふたり。
さらに山から雪がなくなってしまって、申し訳なさすら感じる。




地球温暖化というより、最近は沸騰化と言われている。
幼少期に正月をここで過ごした時には、当たり前のように雪景色が広がっていた。
スキーも楽しみだった。

寒いのは苦手、モモヒキも履きます。
でもこうも暖かいと、無い物ねだりになってきます。
凍てつくような、あの凛として張りつめた空気はやっぱり良きですね。
カメラを構える男性も、
「あったかいと山がくっきり見えなくてダメですねー」と撮影にも悪影響。



地球、待ったなし!のご時世にこの国は「化石賞」なんて皮肉たっぷりの賞を頂戴し、
先生方はキックバックで色々と頂戴し、ご多忙のようでして、、
環境に対する建前ではない、真の政策や配慮はあまり期待が持てません。
軍拡は躍起になっているのに。

キックバック、木工に携わる人間からするとその言葉は
「丸ノコはキックバックに気をつけろ!チェーンソーの先はキックバックしやすいぞ!」
という使い方をします。
本当に危険で怪我に直結します。慣れた頃が危ない。
機械(機会)によって様々なキックバックが起こり得るので、
また一から勉強しなくてはと身の引き締まる思いです。




地域の人と集まってワイワイとキムチをつくり、この地を訪れる名も知らぬ方と何の気ない交流をし、ただうつわをつくる日々。
世界あちこちの惨劇を思えば、足元に広がる日常が、ただただ尊いと思う年の瀬であります。

photo by MASAHIRO IKEDA

いつも支えていただく皆様に感謝申し上げます。
皆々様、良いお年をお迎えください。





今日の一曲
「おだやかな暮らし/おおはた雄一」




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