「妻有(つまり)ってなんで妻有という地名なのか由来がはっきり分からないんですよ。
一説によればここは山に囲まれた”どんづまり”だからとかって、、」
とは地元の方のおはなし。
10/19、20は越後妻有クラフトフェアに出店。
会場のある新潟県の津南町は長野市からほぼ一本道。
中野、飯山、野沢温泉、栄村とこれから雪深くなるであろう地域をずんずん進み、
県境を越え津南町へ。
北信(長野県の北の方)からだと案外近い。木曽からだとめちゃ遠い。
会場について、受付を済ませ、荷を下ろし、テントを立て、製品並べて。
配られたラミネート加工のブースの表示を取り付けようと、、
うん、間違ってるな。
この日はもう新潟県人でいこうと一瞬思いましたが、
新潟についてはとにかく米が美味い、なんだか空が曇りがち、ぐらいしか知識がないのですぐにバレそうだと。
一方で信濃の国歌えるし、ズクだしてこうとか使うし、とりあえず東京に出てみたい病も経験してるし、
これはもう生粋の長野県人だなと再度自己を認識。
一応本部の方に「訂正したいんですけど、ピッピってやっていいですか?」と聞いたら、
「すみませんでした、白のテープか何か用意しますので」と言われたので、
「いいえ、ピッピで全然大丈夫です」と言って、おかりしたマッキーでピッピと訂正。
無事に長野県の出店者として2日間のスタートを切りました。
出店中、この地域のローカル新聞である「妻有新聞」さんに、簡単な取材を受けました。
で、記者の方によれば妻有新聞の取材エリアは津南町や十日町だけでなく、長野県の栄村も含むそう。
確かに地理的にみれば属する県は違えど”すぐそこ”ですし、気候や風土、そこに居を構える方々の生活圏を考えれば納得がいきます。
そして、私が以前から関心のある秘境「秋山郷」も津南と栄村にまたがる集落です。
実はここで生産されている「秋山木鉢」が見た目も用途も南木曽ろくろのこね鉢に類似しています。
しかし製作プロセスは手斧(ちょうな)、手じょんな、前鉋など手道具を使うので、仕上がりの風合いは全く別物。
とはいえ、木曽同様山深い地域で栃の木の大径木をこういった生活道具に仕立てて使っていたことを考えると、より一層その縁を感じ、なかなかに惹きつけられる逸品です。
と、知ったような気になって書いていますが、実は秋山郷にもまだ行けていないし木鉢実物を見たことも触ったこともない。木鉢に関しては、もう生産者がひとりいらっしゃるかどうかという噂も耳にするので、少々焦ってきているところです。紅葉シーズンの秋山郷良さそうだなぁ。
クラフトフェアに話を戻しますと津南、十日町はもとより、その向こう小千谷や遠くは長岡の方まで多くの方にお立ち寄りいただきました。ありがとうございます。
2日目会場をあとにしてから、十日町在住の陶芸家さんのご案内で食事に。
韓国料理のお店でした。
ユッケジャン好きなので嬉しい。
話があちらこちらにいきますが、かれこれ10年くらい前に十日町で豪雪JAMという音楽フェスに行ったことがあります。このエリアは豪雪地帯で、しかもこのフェス、ほんとうに真冬の雪の中開催。懐かしく、まだやってるんかなーと思いつつ、帰路につきました。
その時出演されていたアーティストの一曲を。
今日の一曲
「天まで飛ばそ/七尾旅人」