さすがの上田市、サマーウォーズの描写ばりの空が広がります。
261、良き出会いをありがとうございました。
主催者の方々の運営も素晴らしいですし、出店者の皆様も魅力的で刺激たっぷりでした。
おかげさまで木曽に戻ってぐったりです。
何せ普段は家族以外と会わない、会話をしない日々もざらですので。
シティに出ると
「うわ、ヒトいっぱいいるわ」と率直に思いますね。
「うわ、ホモサピエンスいっぱい」とまではまだ思いませんが。
移動距離もそれなりにありましたし、今日はろくろお休みでございます。
目は回っています。
会場はこちらでした。
銭湯の脱衣所ですね。
雰囲気抜群。
来年の誕生日まではなんとか150円でいけそうです。
ここからはちゃんとしたやつです。
少々ぐったりしても、こうして製品をご覧いただき直接得られる反応は何事にも代え難く、
やはり自分の製品を携えて出掛けること、
そこから広がるコミュニケーションの場の重要性を改めて感じます。
もう、駆け出しの私にとっては重要どころか必須なのです。
そういった場がないとその製品をそのまま生み出し続けて良いのか判断がつきません。
今のところ製作をすべてひとりで完結しているので、おおよそ私ひとりの考えに依存した製品であるといえます。
ここがちょっとおっかなびっくりなのです。
伝統的な技法、古くからあるモノのかたちをベースとし、現代の生活も加味しながら製作していますので全くもって使えないほど悪質なモノにはならないと思います。
それでもどこかで偏りが大きくなって、実用に乏しいモノになってしまっていないか常に気にかけています。
もちろん試作を重ね、自らが最初の使い手となり、あーだこーだと手を加えます。
でも永遠にはやっていられないのである時点で「えいっ」と世の中に出さなくてはならない。
講じられる手は尽くしますが自信半分不安半分といったところでしょうか。
世の中に出すということはそういった緊張感の中での答え合わせのような意味合いを持ちます。いずれの反応でもありがたく、またヒントを得てアップデートしていくことが出来ます。
TADORU WORKSの製品は「暮らしの道具」であり実用性を最も大切にしています。
そして大衆性も大事な要素であると考えています。
ですからルックスでいうと個性的というよりは地味な部類だと思います。
しかしながらこうして多くの方々の目に触れると
「こういうの探してました」
とか
「ふつうに使えそうなものがありそうでないんです」
とか、
中には
「一目惚れしました!」
とお求めいただけることがあって(店主でなくうつわです)
こちらが提供している製品の意図が伝わったのかなと嬉しく思います。
職人畑の一見地味で没個性的な製品が、翻って個性となって誰かの要求を満たす瞬間。
「よきふつう」
ふつうという言葉は人によって捉え方がまちまちですが
そんなものづくり出来たら良いなといつも考えています。
一方で同時にその何十倍もの方々は見向きもしていただけず通り過ぎている現状があります。
美術品やアートではなく、日常の道具に重きを置いているからにはより多くの方々に使っていただいてこそ価値がある。何かもう一歩も二歩も訴求が必要だという課題も持ち帰ってきました。
と商業的に大事なことを書いてみたのですが、、使いやすいしなんとなく心地よくて良いなーという製品を目指しているので、肩肘張らずに目に留まった方々にごく自然に手にとっていただければ特別に何かせずとも良いのかなと思ったりもします。
懐かしの地域で懐かしの面々にもお会いできてまだまだ書き足りないですが、
噂で話の長いホモサピエンスはモテないと聞いたことがあるのでこのあたりで。
上田また行きたいなー
今日の一曲
「僕らの夏の夢/山下達郎」