写真はタイトルと関係ありません。最近の仕事です。
以前出店の時、大きめの椀の問い合わせがちょこちょこあり、かねてより取り掛かろうと思っていたので
定番化に向けて準備中です。
仕上がりは4寸5分(約135ミリ)を予定しています。
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おじいさんといえども、その佇まいからかつての威厳が容易に想像できた。
反して物腰はとても柔らかで、メールで自宅までの道程を丁寧に案内してくれたまさにその人だった。
眺めの良い山の斜面にある広々とした敷地の中に大きな古民家風の母屋、隣接して半屋外の車庫兼作業場のような空間があった。
そこには木工や鉄工のありとあらゆる機械や材料が無造作に置かれていた。
「色々とつくるのが好きでね。機械を集めていたら気がついたらこんなになってしまいまして。少しずつ整理をしているところです」
そのコレクションの中から落札したコンプレッサーを受け取り(他にもあった)、難なく軽トラに積んでロープで固定。世間話をしながらそれとなく木工ろくろをやっていることを伝えると
「それは驚きました。そういえば南木曽でしたね。ちょっと見ていきませんか」
通常一般の方に口頭でろくろの話をしてもすぐに理解していただける方はそれほどおらず、
大抵は「陶芸のろくろならわかりますが、、」という感じの反応。そこからあれこれ説明をしていくというのがあるあるです。はて、このただならぬ雰囲気のおじいさんは一体。
奥へ案内してもらう。すると母屋を挟んで反対側にも作業小屋らしきものがあらわれた。
作業小屋の引き戸が開く。そこにはろくろの機械が鎮座していた。
紛れもなくおじいさんのろくろ小屋であった。
「実は趣味でやっていましてね。随分前に南木曽の職人さんから買ったものなんです」
ヤ◯オク!で出会った2人はもう腰をかけて話すことにした。
家の中から奥様がコーヒーと亀田製菓の味ごのみを持ってきてくれた。
コーヒーはミルクと砂糖が入った甘いやつだった。
もうちょっとつづく
今日の一曲
「コーヒーブルース/高田渡」
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