うつわへの道(原木仕入れ)

5月初旬ホオノキを原木で仕入れた
南木曽育ち

ホオノキは暴れが少なく加工性が良いので様々な用途に使われる
代表的なものは刀の鞘、刃物にやさしい材である
漆器の木地にも昔から使われている


年輪の中心側の緑がかった部分を心材
外側の白っぽいところを辺材と呼ぶ
それぞれ赤身、白太ともいう

南木曽に来てから
「AMA、アマ、あま」と職人さんが発するのをよく耳にする
「AMA、アマ、あま」=辺材 という意味である

私も今ではすっかり常用語で何の違和感もない
「あまが強すぎて使えんなこりゃ」
「あまだけ虫に食われとるわー」
といった具合に

おそらく木を扱っている職人さん独自の方言ではないかと思う
ググっても出てこない

木材のセオリーでいくと
あまは組織のつくり、収縮率が異なるので積極的には使わない

しかし
「ホオノキはあまも全部使えるでよぉー、たくさんつくれるわ」
と先輩方に教わる

そうなのです
あま、すところなく使えます



 

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